長い長いお付き合い・・・_d0175768_09411538.jpeg
 EPSON R-D1x  Carl Zeiss Planar T* 2/50 ZM                         salvage from 2009  拡大表示は画像クリック

何がって、このレンズの事なのですがとにかくR-D1に付けるべく初めて標準用に手に入れた古いMマウントのレンズです.

よくある開放と絞っていくにつれて再現される画像が別物の様に豹変する名玉と呼ばれるようなレンズと違ってどの絞りでもどちらかと言えば線は細めで上品、発色は決して派手ではなく被写体に忠実でこの山門に使われている木々の色や提灯の和紙の質感、そして何よりも無造作に掛けられたわらじの鼻緒の赤や青、わらの色、6月の鞍馬山の深緑などに全くレンズ
の作意を微塵にも感じないのです.
コントラストも絞り込むに連れて只々滑らかに重なっていく感じがする一言で言えば尖っていないレンズです.

最近のカリカリガツンのレンズに比べれば物足りなささえ感じる大人しさですがそういう仕様のレンズを使えば使うほど真逆にこのCZ Planar 2/50の女性的なスペック、敢えて言えば「退屈なレンズ」が恋しくなるのは何故でしょうか・・・. 

# by cobag2 | 2021-06-26 10:14 | salvage photo | Comments(6)

気の向いた時に気の向くまま日常や旅の記憶、モノクロ写真などで綴るフォト日記、なお画像はクリックで拡大表示可能。


by coba-g
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